top of page

HIGASHIKURUME

TAKIYAMA

S-house,

tokyo

12   /   2010

09   /   2022

素材感が洗練された印象を生む家

日本の住宅史に少なからぬ足跡を残した、公団住宅。両親から受け継いだ東久留米・滝山団地の住まいを、30代の夫妻がリノベーションする。

ダイニングキッチンと茶の間の仕切りは取り払われ、広々としたLDK空間が生み出された。室内は、ナラの無垢フローリングにより温もりを与えられ、北欧家具を主役としたコーディネートで柔らかいイメージに統一。


収納・冷蔵庫・シンクが一列に並ぶ家事のしやすいキッチンや、コーナー部分にソファを設けた寛ぎスペース、動線をスムーズにする円形のダイニングテーブルなど、限られた空間の中でゆったり豊かに暮らす仕掛けが、随所に散りばめられている。

一方で、建築当初からの硝子引違戸は、壊さずに再生した。昭和の歴史遺産を生かしながら、機能性と快適性が満たされ、思い出に満ちた場は世代を超えて住み継がれていく。

[  追記  ]

それから12年後。ご夫婦は新たに、成長したお子様の為の子供部屋を計画する。

和室だった部屋を一新。遊びゴコロ溢れるカラーコーディネートに。

随所に飾り棚や収納家具を配し、お子様の成長に合わせて作品の陳列や収納をフレキシブルに行えるよう提案した。

ご家族の暮らしの変化に寄り添いながら、​この住まいは、大切に受け継がれていく。

bottom of page